明日香村オリジナル御朱印 飛鳥乃余韻
~「飛鳥乃余韻 」とは~
明日香村めぐりの余韻が感じられる、村オリジナルの御朱印です。2022年4月からスタートし、現在、8種類の御朱印を販売しています。
各史跡の特徴を表現した文字は、妖怪書家の逢香(おうか)氏が揮毫。逢香氏は村の文化財技師とともに各史跡を訪れ、そこで見たり感じたりした事象と各史跡の特徴を捉えながら、一文字一文字思いを込めて書き記してくださいました。(背景のイラスト印は専門デザイナーが制作)
【妖怪書家/書家:逢香(ouka)】
大阪生まれ、奈良在住。書道を専門に水墨画、妖怪画作品を制作。生きづらさを感じていた学生時代、お茶目でたくましく生きる妖怪たちとの出逢いを機に、活動を開始。「黒い妖怪ウォッチシリーズ」のキャラクター・タイトルデザインをはじめ、世界遺産 元興寺の新絵馬の書・画・印デザインを担当するなど、寺社仏閣へも作品を奉納。2020年には世界遺産 金峯山寺にて個展開催。
NHK奈良「逢香の華やぐ大和」出演・美術担当。奈良市観光大使。
◆ 逢香 公式サイト : https://www.xxxouka.com/
販売箇所は、村内計8か所!
★ 御朱印めぐりMAPはこちら
販売価格 | 300円(税込) |
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お問合せ | 明日香村観光農林推進課 TEL:0744-54-9020 |
8か所全て集めた方には、期間限定で御朱印バンドをプレゼントいたします!
明日香村オリジナル御朱印バンド つむぎ紐
【配布場所】 飛鳥びとの館
※ 8か所まわるごとに1つプレゼント
※ 先着順、数量限定
ぜひ飛鳥乃余韻とともに明日香村観光をお楽しみください。
明日香村オリジナル御朱印帳
刺繍デザインの御朱印帳
高松塚古墳やキトラ古墳の飾り金具、飛鳥寺や川原寺の軒丸瓦など、明日香に縁のあるモチーフを全て刺繍で仕上げた上品な御朱印帳が完成しました。裏面には明日香村のグランドデザイン「飛鳥」の刺繍入りで、現在好評発売中です。
販売場所 | 飛鳥びとの館(近鉄「飛鳥」駅前の観光案内所)、奈良まほろば館(東京・新橋) |
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販売価格 | 飛鳥びとの館 : 3,300円(税込) 奈良まほろば館 : 3,960円(税込) |
お問合せ | (一社)飛鳥観光協会 TEL:0744-54-3240 |
注意事項 | ※冊数には限りがありますので、予めご了承ください |
期間限定切り絵御朱印
数多くの史跡が残る明日香村では、それらをモチーフにした特別な切り絵御朱印の制作が2022年よりスタートしました。デザインを手がけるのは切り絵作家の望月めぐみ氏。史跡の特徴を活かした精緻で洗練されたデザインに仕上がっています。
【作家プロフィール】
望月めぐみ(切り絵作家)
東京学芸大学在学中より切り絵作家として活動開始。京都在住。一枚の紙を刻んで生まれる切り絵特有の緊張感のある透過美を活かし、寺院や茶室といった伝統建築における大型のインスタレーション作品を多く手掛ける。テーマは古今東西の神話や思想。京都を中心に歴史遺産に学び、人間の普遍の精神性を現代作品として再創出する。また、素材への関心から国内外の紙漉きの取材を続けている。著書「平安絵巻の素敵な切り絵」(PHP研究所)。スイス切り絵協会会員。
http://www.mochime.com/
(1) 牽牛子塚古墳公開記念・特別切り絵御朱印 ※予定枚数の販売を終了いたしました
2022年3月6日、5年間の整備を終えた「牽牛子塚古墳・越塚御門古墳」の一般公開を記念した御朱印。古墳や被葬者の一人と考えられている斉明天皇、アサガオの花びらなどが繊細かつ大胆にデザインされています。
【制作コンセプト】望月めぐみ氏より
牽牛子塚古墳の被葬者と考えられている斉明(皇極)天皇は、干ばつの中、飛鳥川上流で自ら雨乞いを行い、その雨が天下を潤したと日本書紀に記されています。
この、雨を祈る斉明(皇極)天皇の姿をシルエットで表し、天から宝雨が降り注ぐ様を、牽牛子塚古墳の出土品である七宝飾金具やガラス玉を散りばめ、象徴的に表現しました。また、御朱印が押される部分は、特徴的な八角墳を真上から捉えた形に描き起こし、アサガオの中に浮かび上がるようにデザインしています。
かつてその形状から「あさがお塚古墳」と呼ばれていたことにちなみ、明日香村の皆さんにより、古墳周辺にアサガオを植える計画が進められています。飛鳥時代に恵みの雨をもたらした天皇のものとされる陵が、現代の人々の手によって植えられたアサガオの中に浮かび上がる姿は、千三百年以上の時を超え、人と人の心が通い合うようで感動します。このイメージをそのままに絵柄を構想し、切り絵を制作しました。
貴重な遺産を未来に届けるべく、復元公開されるこの機会に、この御朱印が古(いにしえ)からつづく土地の記憶に思いを馳せる縁(えにし)となりますよう願っています。
■ 牽牛子塚古墳のページ
(2) 高松塚古墳壁画発見50周年記念・特別切り絵御朱印※予定枚数の販売を終了いたしました
1972年に発見された、高松塚古墳の彩色壁画(国宝)。その発見50周年を記念した御朱印です。壁画に描かれた”飛鳥美人”や出土品をモチーフにした、精緻で華やかなデザインになっています。
【制作コンセプト】望月めぐみ氏より
高松塚古墳切り絵御朱印について
高松塚古墳石室に描かれた色鮮やかな壁画が発見されてから、今年で半世紀が経ちます。壁画発見時には他にも見事な副葬品(ふくそうひん)が出土しました。発見から50周年記念にあたり、これらの出土品に注目し切り絵御朱印を制作しました。
「飛鳥美人」で知られる女子群像は彩色の美しい壁画です。色をつけない切り絵で再現するため、どこを切り抜くか工夫しました。特にスカートのような裳(も)のプリーツが特徴的です。
女子群像の後ろには「金銅製透飾金具(きんどうせい すかし かざりかなぐ)」を光背のように配置しました。実物の金具は直径10.8cmの透かし彫り金具で、精緻(せいち)な造形に圧倒されます。
御朱印を囲むように絡まる葡萄の蔓(つる)は「海獣葡萄鏡(かいじゅう ぶどうきょう)」の文様の一部です。豊かさを象徴する葡萄の間に鳥や蝶、トンボなどがリズミカルに配置され、楽園のようすが表現されています。出土した鏡は600年代に作られたと推定されており、この葡萄の文様の起源は遥か西方のギリシア周辺とも考えられています。千数百年前の国際的な交流を想像することができます。
そして御朱印に寄り添うように刻まれているのは、松が生えている塚の様子を描いた江戸時代の絵図で、「高松塚」の呼び名の由来にもなっています。
この御朱印をきっかけに、築造された飛鳥時代から、発掘・保存され広く知られるようになった現代にいたるまで、高松塚古墳の歴史とその周辺で生きた人々へ思いを馳せていただけましたら幸いです。
(3) キトラ古墳壁画40周年記念・切り絵御朱印 ※予定枚数の販売を終了いたしました
1983年にキトラ古墳から発見された壁画の、発見40周年を記念した御朱印です。国内で唯一そろって描かれた四神と出土品をモチーフにした、躍動感ある洗練されたデザインに仕上がっています。
【制作コンセプト】望月めぐみ氏より
この切り絵御朱印は、1983年11月7日のキトラ古墳壁画発見から40年の記念として制作されました。
石室に描かれた四神、天文図、日月図、そして出土品の金具や琥珀玉などをモチーフにデザインしています。
国内では四神の壁画が唯一揃ったキトラ古墳。南壁に描かれた朱雀は、盗掘の穴が石室の隅だったことから、千数百年の時を超えて現代に伝わりました。天上には天文図が描かれ、世界的にも古く貴重な例です。これらの壁画は東西南北の方角を意識して描かれており、当時の人々の宇宙観を伝えています。
また、十二支像の古墳壁画は国内では他に発見されておらず、とてもめずらしい図像です。2023年春には、X線の解析画像が新たに公開され、そこには予想されていたものとは逆向きに顔が描かれた巳像の姿がありました。将来はより技術が進んで、現在解明されていない他の図像も見えてくるのではと期待しています。40周年の節目の年に、未来が楽しみになる出来事でした。
壁画発見から40年の記念として、明日香村と皆様をつなぐご縁として、このキトラ古墳切り絵御朱印を大切にしていただけましたら幸いです。