• ガイドマップ
  • アクセス
  • イベント
  • 観光
  • グルメ

明日香村へのおでかけと観光情報のポータルサイト「旅する明日香ネット」

盟神探湯

 

奈良県高市郡明日香村豊浦 甘樫坐神社で行われている儀式。

盟神探湯
所在地 甘樫坐神社(高市郡明日香村豊浦)
 
明日香村の『甘樫坐神社(豊浦地区)』で行われている儀式。
 
「盟神探湯(くがたち)」とは、古代の呪術的な裁判の方法で、まだ宗教・法律・道徳が分化されず、呪術的観念が支配的な文化段階において「正」と「邪」を判別するために用いられた。
 
他民族でも類似の風習が見られるが、わが国の実例は『日本書紀』の『允恭天皇(いんぎょうてんのう)紀』の時代に、「一の氏蕃息りて、更に万姓と為れり、其の実を知り難し。故、諸の氏姓の人等、沐浴斎戒して、盟神探湯せよ、とのたまふ。」とある。
即ち、『甘樫丘の辞禍戸岬に、探湯瓮を釜に入れて煮沸し、中に手を入れて焼け爛れざるものは正しい』とする裁判である。
この釜は平城遷都後、神社が現在地に移遷されたときに共に運ばれたが、弘仁(810年)以降いつのまにか失われてしまった。
 
現在は豊浦・雷の両大字が氏市となり、例祭には故事にちなんで”ササ”を用いて盟神探湯の儀が行われている。宮司による神事があり、続いて地元の劇団「時空」により盟神探湯の様子が寸劇でわかりやすく再現されている。
(※4月・第一日曜日 ※開催日は年度によって変更の可能性あり)