オオムラサキ
国営飛鳥歴史公園では、飛鳥の自然と文化を体験する里山イベントのひとつとして、国蝶オオムラサキの観察会や人工飼育したオオムラサキの放蝶と放虫を毎年行っています。

国営飛鳥歴史公園では、飛鳥の自然と文化を体験する里山イベントのひとつとして、国蝶オオムラサキの観察会や人工飼育したオオムラサキの放蝶と放虫を毎年行っています。
オオムラサキの大きさは、翅を広げると10cmぐらい。
国蝶に指定されたのは1957年(昭和32年)です。
通常は8月に生まれ、翌7月頃羽化しますが、飛鳥地方ではこれよりも一ヶ月程度早いのが特徴です。
オスとメスの見分け方は、メスは大型で翅形は丸みを帯びていて、翅表はオスのように紫色に輝いていません。
名前 | オオムラサキ(タテハチョウ科) |
---|---|
学名 | Sasakia charonda HEWITSON |
生息 | 北海道、本州、四国、九州に分布。 成虫は人家近くの雑木林に多く見られます。 |
時期 | 地域によって差はありますが、飛鳥歴史公園では毎年6月下旬より羽化が始り8月いっぱいが最盛期です。 |
生息期間 | 羽化して40~50日くらいは飛んでいる姿が確認されています。 |
主食 | 幼虫の時は、暖かいところではエノキ、寒いところではエゾエノキの葉が主食。 成虫になると、クヌギ・クワ・ニレなどの樹液やクリ・クサギなどの花の蜜を吸汁・吸蜜します。 |
一生 | 以下のような経過です。 7月:卵 ↓ 7月末:一齢幼虫 ↓ 8月上旬:二齢幼虫 ↓ 8月下旬:三齢幼虫 ↓ 9月上旬:四齢幼虫 ↓ 10月上旬:エノキの木の根本に降りる ↓ 11月~3月下旬:越冬 ↓ 4月上旬:起眠 ↓ 4月中旬:五齢幼虫 ↓ 5月上旬:六齢幼虫 ↓ 5月末:蛹 ↓ 6月中旬~7月:羽化 ↓ お見合い ↓ 交尾 ↓ 産卵 |
飼育法 | ビニールのかわりにイチゴ用の育苗網をかぶせたハウス内にエノキを植えて、オオムラサキを放して飼育しています。
成虫用の餌には、市販の乳酸菌飲料を希釈して完全発酵させた、人工ネクターを与えています。 |
放蝶・放虫の時期 | 毎年6月中旬に放蝶、3月中旬に放虫を行っています。
詳しくは飛鳥公園管理センター(0744-54-2441)にお問い合わせ下さい。 |