謎の石造物や古社、昔ながらの風習が残る明日香村。
古人の思いを感じながら、明日のパワーをチャージ。
今から1400年前の飛鳥時代。女帝が次々と誕生し、豊かな感性で日本の礎となる習わしを数多く作りました。そんな女子力溢れるこの地には、訪れるだけで心落ち着き、元気がもらえるスピリチュアルなスポットがいっぱい。レンタサイクルでお出かけしましょ。
小高い丘に突然現れる、長さ約5.5m、最大幅約2.3m、厚さ約1mの巨石です。表面には、丸い窪みとそれらを結ぶ直線の溝で不思議な模様が彫られています。その名の通り酒造りに用いたと伝わっていますが、他にも油絞りや水占いに使ったという説もあります。
日本書紀に記載のある「宮の東の山の石垣」にあたる酒船石遺跡。本居宣長も明日香村を訪れた旅日記に、酒船石のことを記しています。「石の都」とも言われる飛鳥には、約20体の石造物が点在しており、その多くは謎に包まれています。
日本最初の厄除け霊場として知られます。飛鳥時代末から奈良時代初めの創建と伝わり、ご本尊の如意輪観音坐像(重要文化財)は、日本最大の塑像(土でできた仏様)です。「花の寺」とも呼ばれ、石楠花や天竺牡丹(ダリア)など、四季折々の花々が目を楽しませてくれるフォトジェニックなスポットです。
西国三十三ヶ所第七番札所でもある岡寺。「開祖・義淵僧正が民を苦しめていた悪龍を法力で寺の池に封じ込め、厄難を取り除いた」という伝説が厄除け信仰はじまりの所以の一つです。龍にちなんだ「願い珠」に願いを込めてみませんか。
《岡寺(龍蓋寺)》
奈良県高市郡明日香村岡806
入山料:大人400円、高校生300円、中学生200円
8:30-17:00(但し12月-2月は8:30-16:30)
岡寺・治田神社への参道沿いにある素敵な古民家カフェ。地元の旬の野菜や玄米などを使った月替わりのランチを提供しています。もう一つの看板メニュー、酒種酵母の手作りドーナツはテイクアウトできるので、明日香さんぽのお供にどうぞ。
月替わりのココロゴハン1,210円は、色鮮やかなおかずと明日香村の無農薬玄米に季節野菜のポタージュ付き。ふわもち食感の手作りドーナツのお味は、きなこ・シナモン・きび砂糖から選べます。
飛鳥川上流域にひっそりと鎮座する古社。本殿はなく、拝殿後方の南淵山をご神体とする原始神道の神社です。皇極女帝(のちの斉明女帝)がここで雨乞いをしたという説があり、それが南無天(なもで)踊りとして伝わっています。境内までの200段近い石段を登っていくと、神秘的なパワーを感じられます。
日本で一番長い名前の神社としても知られ、宇須多伎比売、神功皇后、応神天皇をご祭神とする奥明日香地域の氏神です。同村飛鳥坐神社で御朱印をいただくこともできます。境内まで大杉が並ぶ原生林の中は静謐な雰囲気で、パワースポットとしても注目されています。
飛鳥川をまたいで2か所にかかっているしめ縄は、綱掛神事で吊るされる勧進縄。上流の栢森(かやのもり)にあるのが女綱、下流の稲渕(いなぶち)のほうが男綱で、男女の象徴がかたどられています。子孫繁栄や五穀豊穣を祈り、飛鳥川と道を通って侵入する悪疫などを押しとどめ、人々を守るための神事といわれています。
女綱は、飛鳥川源流にある女渕に棲むとされる雌の龍神のシンボルで、男綱も源流にあった男渕に棲むとされる雄の龍神のシンボルとされています。これらは一対で子孫繁栄、五穀豊穣を祈願するもの。綱掛けは栢森では1月11日に、稲渕では1月第2月曜(成人の日)に行われます。当日は、村の人たちが総出でしめ縄をワラで編み、河原に運んで張り渡します。
明日香村で生まれ育った店主が営むカフェ。築80年の木造倉庫を半年かけてセルフリノベーションしたこだわりのお店です。カフェタイムには、自家製スイーツとレモネードがおすすめ。駅から徒歩すぐなので、お帰り前のひと休みにどうぞ。
元スタッフが小さなパン工房(栢森地区)で手作りする、パンや焼き菓子も購入できます。ランチタイムには、地元野菜たっぷりの選べるワンプレートランチ(黒米ごはん / パン&キッシュの2種)が人気。
《Matsuyama Cafe》
奈良県高市郡明日香村越2-1-1
平日:11:00-17:00(LO16:30)/ 土日祝:11:00-18:00 (LO17:30)
近鉄「飛鳥」駅 到着